2009年12月3日
ワンワールドの「トータルバリュー提案」について
-ワンワールドは日本航空にとって最適な航空アライアンス-
- ワンワールド加盟の全航空会社のCEOが日本航空への支援を再表明
- 資金支援および収益増大効果は合計18億ドル
- ハブ、ネットワーク、そしてプレミアム顧客にとって最適なパートナー
- 将来の安定と成長のために最適な機会
2009 年12 月3 日:日本航空の現パートナーとして、ワンワールド(ワンワールド®)加盟航空会社の最高経営責任者(CEO)は、日本航空、日本政府、そして顧客に向けて「ワンワールドは日本航空にとって最適な航空アライアンスである」という共同声明を発表しました。
このたび各加盟航空会社は資金支援および収益増大効果として総額18 億ドルを含む、「トータルバリュー提案」をまとめ、世界をリードする卓越した航空アライアンスであるワンワールドの価値ある正規メンバーとして日本航空への支援姿勢を強化しました。日本航空のワンワールドからの離脱を含む他の提案に比べ、本提案は3倍以上の価値を提示しています(内訳の詳細については、2 頁のトータルバリュー提案主要項目をご参照ください)。
本提案は、カナダのモントリオールで開催中の国際航空輸送協会(IATA)に合わせて本日行われたワンワールド 理事会の席で決議されました。
日本航空を除くワンワールドの10 社の加盟航空会社のCEO は、ワンワールドが日本航空にとって圧倒的に有利で最適な収入機会、資金アクセス、ネットワークの適合性、パートナー企業、ハブを提供し、競争の激しい財務環境への適合プロセスを最適な形で支援し、同社の将来の安定と成長への最高の可能性をもたらすという考えを改めて表明しました。
ワンワールド取締役会の会長であり、アメリカン航空の会長兼CEO であるジェラルド・アーピィー(Gerard Arpey)は次のように述べています。「ワンワールドは日本航空の発展に向け既に様々な支援を行ってきましたが、アメリカン航空、ワンワールド、そして日本航空が長期にわたって良好なパートナーシップを維持できるよう、さらなる取り組みを行う用意があります。また、これによって日本航空はすべてのステークホルダー、すなわち顧客、従業員、投資家、ならびに日本の旅行・航空産業において多大な利益を生み出すことができると確信しています。」
「日本航空の最大のパートナーであるアメリカン航空、ワンワールド加盟各社、財務パートナーであるTPG で作成したトータルバリュー提案が他のいかなる提案よりも優れているということは明確です。日本航空にとって最高の価値と長期的な問題解決策を得る方法は、ワンワールドに留まり、パートナー各社と共に将来に向けたさらに強力な基盤を構築することです。」
ワンワールド加盟各社のCEO を代表し、ワンワールドのマネージングパートナーであるジョン・マカラック(John McCulloch)は次のように述べています。「日本航空はワンワールドにとって極めて重要なメンバーです。ワンワールドと各加盟航空会社は、日本航空との長期的かつ良好で、相互利益のある関係をさらに発展させることを決意しています。アライアンスの移籍は、多大なリスクを伴うものとなります。航空業界全体が大きな困難に直面している今のような時期は、なおさら危険の度合いが高くなります。ワンワールドの今回の提案は、長年にわたって日本航空と歩んできたその経験を基盤としています。したがって、本提案が有利なものだというだけではなく、ワンワールドは確実性と安定性を実現します。」
この「トータルバリュー提案」の主要項目には次の提案が含まれています。
TPG 投資グループとの連携を通じた日本航空の事業再編への投資
TPG 投資グループはアメリカン航空と共に、日本航空と日本政府から要請を受け、歓迎される形であることを前提に最大11 億ドルの出資を行う用意があると表明しています。TPG は航空業界において世界で最も豊富な実績を持ち成功を収めてきた投資会社です。日本航空と日本政府は、他のどの航空会社グループを通じて得られるものよりもはるかに幅広い資金源を得ることができます。
太平洋路線におけるアメリカン航空との独占禁止法適用除外(ATI)による共同事業
このATI は日本政府と米国政府の間にオープンスカイ協定が締結後に申請される予定です。
これによりアメリカン航空と日本航空との間にさらなる大規模な協力が可能となります。日本航空はワンワールドへの加盟によってすでに獲得している年間5 億ドルの既存売上に加え、さらに毎年約1億ドルの売上増が予想されます。アメリカン航空との提携強化で今後10年間に得られる予想売上高の純現在価値は約7億ドルに達します。
米国の規制当局はアメリカン航空と日本航空の提携に対し、即時にATI を承認することが予想されます。これはアメリカン航空と日本航空の提携によって日米間の旅客シェアが3 つのグローバルアライアンスの間で等分され、太平洋路線のアライアンス間でよりバランスのとれた競争が促進されることが見込まれるためです。
日本航空が他のアライアンス、たとえばスカイチームへの加盟を考えた場合、日米間の旅客市場シェアの60%以上を占めてしまうことになります。この結果生じる圧倒的な市場支配は、競争上解決が困難な問題として、米国当局による厳しい反対を受けることが予想されます。また、米国当局の目的がアライアンス間の競争を促進し、利用者の選択肢を増やすことにあるにもかかわらず、スカイチームとスターアライアンスの2アライアンスを合計するとシェア93%の複占状態となり、競争を損なう結果につながります。日米間路線を利用されお客様にとっても3 つのアライアンス間で健全な競争が行われることで、最大の便益がもたらされます。
日本航空の国内での主な競合である全日本空輸(ANA)も、スターアライアンス加盟企業であるユナイテッド航空と共に太平洋路線でのATI 申請を行うと予想されています。これを考慮すると、米国企業として、アメリカン航空は日本航空がATI を承認されうる唯一のパートナーとなる可能性が高く、それによって競争力を高めると共に収入の拡大を図ることができます。ATI の申請が遅れれば必然的に取得も遅れることになり、そうした場合日本航空はANA に対して不利な立場に追いやられることになります。
日本路線を運行する欧州航空会社2 社(ブリティッシュ・エアウェイズとフィンランド航空)との協力関係の拡大
これにより、日本航空は日本人旅行客にとって魅力的な2 箇所のゲートウェイであるロンドン・ヒースロー空港およびヘルシンキ空港へのアクセスを改善することができます。
ブリティッシュ・エアウェイズも、相互のネットワーク間におけるコードシェアの拡大を含め、日本航空との間にこれまでより規模の大きな協力関係の構築を提案しています。
ブリティッシュ・エアウェイズのハブであるロンドン・ヒースロー空港では、日本航空をはじめとするワンワールドのオンラインパートナーがブリティッシュ・エアウェイズのサービス部門の一部と第3ターミナルにおける業務を統合したばかりです。日本航空は今月中、プレミアム顧客向けにブリティッシュ・エアウェイズのラウンジの共同提供を開始する予定です。
成田空港において、ブリティッシュ・エアウェイズは日本航空および他のワンワールドオンラインパートナーと共に、業務を第2 ターミナルに移動する計画を立てています。
これらの取り組みで日本航空が欧州全体に提供する乗り継ぎとネットワークが劇的に改善されることにより、売上のさらなる拡大が予想されます。
日英間の金融・ビジネス面での強固な関係により、欧州・日本間を行き来するプレミアム顧客にとって、ロンドン・ヒースロー空港は欧州で圧倒的に人気の目的地となっています。
またフィンランド航空のハブであるヘルシンキ空港は、その地理的な位置と空港オーナーによる優れた交通設備への投資により、アジア太平洋地域・欧州間のゲートウェイとして重要性と魅力を高めています。フィンランド航空は、ヘルシンキ空港ハブにおいて日本航空との連携を強化し、ロンドン・ヒースローと並んで欧州全体へのシームレスな接続拠点とより多くの収入機会をもたらすため、広範なコードシェア提携を結ぶことを提案しています。
ワンワールド加盟のラン航空とメキシカーナ航空との関係拡大を通じ、魅力的な中南米市場でのプレゼンスを構築
ワンワールド加盟航空会社が運航する目的地の数は、競争の激しい南米地域において他のアライアンスによるものを60%上回っています。ワンワールドに加盟しているラン航空とメキシカーナ航空は、いずれも日本航空とのコードシェア提携拡大を提案しています。バンクーバー ‐ メキシコシティ間の路線を凍結するという日本航空の決定を受け、メキシカーナ航空がこの路線にJL コードを使用することが承認されました。重要性を増してきている当地域において、日本航空のお客様に最高のネットワークと共同運航による機会を提供するものです。
他のワンワールド加盟航空会社とのコードシェア提携拡大による日本航空の売上の拡大
イベリア航空は日本航空との間のコードシェア契約に含まれる目的地の数を増加することを提案しています。同様の目的のための協議はキャセイ・パシフィック航空と日本航空の間でも行われています。
ワンワールド加盟航空会社が共同利用する主要空港数の拡大
日本航空とパートナー航空会社の便を乗り継ぐお客様への利便性を高めると共に競争力をさらに高めます。
ブリティッシュ・エアウェイズが成田空港で計画中のターミナル移動が実現されれば、ワンワールドに加盟するすべてのオンライン(乗り継ぎ)パートナーが日本航空と同じ第2ターミナルに集結することになります。成田空港でのワンワールドのほぼすべての業務は2007 年に第2 ターミナルに日本航空と共に集約されました。これによって成田での乗り継ぎ時間は最短60 分にほぼ半減され、乗り継ぎがよりスムーズかつ容易となりました。
ロンドン・ヒースローとヘルシンキのように、ワンワールドのハブは一般的な日本人旅行客にとって魅力的な乗り継ぎハブであると見なされており、共同利用が拡大することによってこの魅力はさらに高まります。
バリューベース航空会社であるジェットスター航空設立と2 ブランド戦略に関するカンタス航空のノウハウの活用
カンタスは従来の航空会社グループ内でのバリューベースの航空会社開発、および2 ブランドに基づく運営に関しては世界的リーダーであると広く認められています。カンタスは日本航空がこのノウハウに関心を持つ場合は全面的な開示を行うという意思を表明しており、日本航空はこれによって今日の航空業界で重要性を増している分野での競争力を最大限に高めることができます。
ワンワールドの提案パッケージでは、ワンワールドに留まることによって日本航空は以下の項目も維持できることが強調されています。
太平洋路線のプレミアム乗客への最善のアクセスを提供するアメリカン航空とのパートナーシップ
アライアンスの中には乗客数を拡大する能力を強調するところもありますが、最も重要なのは旅客収益の質です。たとえば米国でのワンワールドのハブにはロサンゼルス、シカゴ、マイアミ、ニューヨーク、ダラス/フォートワースなどのビジネスの中心が含まれています。ワンワールドの分析によれば、日本航空が米国での主な乗り継ぎハブをミネアポリス/セントポール、デトロイト、ソルトレークシティ、アトランタなどを拠点とする他のアライアンスに移籍した場合、特にプレミアム乗客を中心とする多数の旅客を競合他社に奪われると予想されています。
世界をリードする卓越したアライアンス
ワンワールドは世界の各地域から最も質の高い加盟会社を集めています。これらはすべて、最も価値の高い乗客を安心して引き継いでもらえる航空会社です。ワンワールド加盟航空会社は他のアライアンスと比較して1 社あたりより多くのアライアンス賞を獲得しており、またワンワールド自体も最も数多くアライアンス賞を獲得し、World Travel Awards による「Leading Airline Alliance」を7 年連続で受賞しています。この賞が設けられてから現在まで、受賞したアライアンスはワンワールドのみとなっています。
ワンワールドは真にグローバルなネットワークを有する唯一のアライアンス
ワンワールドはすべての大陸に加盟航空会社を有する唯一のアライアンスであり、また南アメリカ、オーストラリア、および中東に加盟航空会社を持つ唯一のアライアンスです。
10 年前の発足以来加盟航空会社全体として利益を計上している唯一のアライアンス
ワンワールド加盟航空会社が発足以来、10 年間で計上した純利益の累計額は83 億ドルに達します。
ワンワールドにおいて日本航空はネットワークの重複を回避
アジアではスカイチームに加盟するデルタ/ノースウェスト航空、大韓航空、および中国南方航空がいずれも、アライアンスが対象とする同じ地域でのシェア獲得に際して競合関係にあるのに対し、ワンワールドでは日本航空1 社が独占できます。ネットワークの重複を避けることにより、日本航空がアライアンスパートナーから得られる乗客数と売上を最大化し、路線と便数をコストに見合う状態に維持しやすくなります。
ワンワールドについて
ワンワールド は、世界を代表する航空会社で構成されます。加盟会社は、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイ・パシフィック航空、フィンランド航空、イベリア航空、日本航空、ラン航空、マレブ・ハンガリー航空、カンタス航空、ロイヤルヨルダン航空、および約20のアフィリエイト航空会社です。アフィリエイト航空会社にはアメリカン・イーグル、香港ドラゴン航空、ランアルゼンチン航空、ランエクアドル航空、ランペルー航空があります。さらにメキシカーナ航空とアフィリエイト航空会社であるメキシカーナクリックとメキシカーナリンクが2009年11月に新たに加盟しました。これに加え、ロシアS7航空が2010年に加盟した場合の規模は、以下のようになります。
- 就 航: 約150の国と地域の約750空港
- 一日あたりの便数: 約8,500便(出発便)
- 年間旅客数: 約3億3,000万人
- 従業員数: 約300,000人
- 機 体 数: 約2,500機
- 総 収 益: 約1,000億米ドル/年
- 空港ラウンジ: 約550空港で提供(プレミアム顧客向け)
ワンワールド は、オーストラリア、南アメリカ、アジア中東地域の航空会社を含む唯一のアライアンスです。当アライアンスは、加盟会社のお客様へ一つのエアラインをご利用になるよりもさらなるサービスと利点を提供致します。拡大した路線ネットワークや、マイレージの獲得やご利用、空港ラウンジの使用、アライアンス運賃など、お客様にグローバルなサービスや特典をご提供します。
ワールド・トラベル・アワードにおいて今年2009年にも7年連続で「ワールド・リーディング・エアライン・アライアンス賞」に選ばれています。この賞が2003年に始まって以来、本賞を受賞したのはワンワールドだけです。