2010年1月21日
AMR コーポレーション、2009年度第4四半期に3億4,400万米ドルの損失を計上、前年同期は3億4,700万米ドルの損失
2009年に経済と業界が直面した不況にもかかわらず、AMRは前向きの方策を数多く実施し、直近の課題に対処すると共に長期的な成功に向けて態勢を整える
2009年度通期では15億米ドルの損失を計上、前年度は21億米ドルの損失
特別項目と非現金の税項目を除いた2009年度第4四半期の損失は4億1,500万米ドル、通期の損失は14億米ドル
米国テキサス州フォートワース発(2010年1月20日)-アメリカン航空(本社:米国テキサス州フォートワース)の親会社であるAMRコーポレーション(同)は、2009年度第4四半期の決算について、純損失を3億4,400万米ドル(一株あたり1.03米ドル)と発表しました。
2009年度第4四半期決算には、非現金特別項目で1億7,700万米ドルの損益を計上しており、主に中南米で路線と駐機スロット権を償却したことに伴う約9,600万米ドルの減損費用、Embraer RJ-135型航空機の価額を公正価値に切り下げたことによる4,200万米ドルの費用、エアバスA300型機の退役に伴う2,000万米ドルの費用が含まれています。また、非現金税項目では、「Other Comprehensive Income」内のヘッジ益に関連した約2億4,800万米ドルの利益も含まれています。これらの特別項目と非現金の税項目を除いた当四半期の損失は4億1,500万米ドル(一株あたり1.25米ドル)の損失でした。
2009年度第4四半期の業績に対し、前年同期は3億4,700万米ドル(一株あたり1.24米ドル)の損失でした。
前年同期の業績には、航空機材退役、施設の償却、運送能力削減に伴う退職金支出など2,300万米ドルの費用、多数のパイロットの早期退職に伴う1億300万米ドルの非現金による年金清算費用が含まれていました。これらの特別項目を除外した場合、前年同期は2億2,100万米ドル(一株あたり0.79米ドル)の損失でした。
2009年度通期では、純損失が15億米ドル(一株あたり4.99米ドル)となり、これに対し前年度は21億米ドル(一株あたり8.16米ドル)の損失でした。特別項目と非現金の税項目を除いた2009年度通期は14億米ドル(一株あたり4.63米ドル)の損失であり、これに対し前年度は12億米ドル(一株あたり4.76米ドル)の損失でした。
AMRコーポレーション会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)のジェラルド・アーピィー(Gerard Arpey)は、次のように述べています。「2009年も、AMRは回復力と課題解決能力を証明したのに加え、将来の成功に向けて努力を続けました。2008年に発生した燃料危機に代わり、今年度にはこの何十年間において最悪の景気低迷を迎え、旅行需要が大きく損なわれたのに加え、資本市場も厳しいものとなりました。しかし、流動性と財務的柔軟性を強化し、輸送能力を厳しく管理することによって、これらの課題に対処すべく方策も講じました。同時に、グローバル・ネットワークの強化、機材と商品への再投資を行い、定時発着性とお客様サービスを大きく改善しました。
このような厳しい時期における従業員の努力に感謝したいと思います。今後状況が改善するという希望を抱きつつ、利益計上への復帰、長期的な成功に向けたFlightPlan 2020の実行に対し、全面的に取り組みます」。
さらに、ワンワールド(oneworld®)の加盟航空会社であるブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、フィンランド航空、ロイヤルヨルダン航空と共に行った独占禁止法適用除外申請に対し、近い将来に米国当局からの承認が期待できるとアーピィーは付け加えました。この承認が実現すれば、北米と欧州の間でアメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空による共同事業への道が拓かれます。さらに、各社は引き続き、合弁計画による消費者への利益を欧州連合当局へも提示していく予定です。
財務および運航実績(特別項目と非現金の税項目を除く)
AMRの第4四半期の連結売上高は前年同期比7.4%減の約51億米ドルとなりました。主に輸送能力削減とグローバル経済低迷に伴う旅行・貨物需要の低下によるものでした。
売上高と需要を取り巻く環境は引き続き厳しく、連結売上高、貨物売上高、主要路線単位収益は前年同期比で低下したものの、第3四半期と第4四半期の低下幅は直前期比で縮小しました。
フライト変更手続きや座席アップグレード、食事の機内販売、手荷物料金など、第4四半期のその他の収益は、前年同期比6.8%増の5億8,200万米ドルでした。通期での需要とトラフィック低下にもかかわらず、2009年度通期のその他の収益は前年度比5.4%増の23億ドルとなりました。
第4四半期の貨物売上高は前年同期比16.4%減の1億6,400万米ドルでした。
アメリカン航空の第4四半期の有効座席1マイルあたりの旅客収益(単位収益)は前年同期比で4.3%低下しました。
第4四半期の単位収益は引き続き厳しい経済の影響を反映していますが、ネットワークの強さと収益拡大に向けた取り組みにより、大半の競合他社の業績を上回ることができたと考えています。
第4四半期の座席有効マイルは、依然として厳しい需要環境に対応して輸送能力を引き続き制約した結果、前年同期比で4.9%低下しました。
第4四半期の搭乗率(座席占有率)は過去最高の81.1%となり、これに対し前年同期は78.3%でした。支払われた平均運賃を表す収益率は、第4四半期に前年同期比7.6%低下しました。この収益率低下は、業界全体での積極的な値引きと、プレミアムクラスへの搭乗が減少したのが主な原因です。
第4四半期の有効座席1マイルあたりの経費(単位経費)は、燃油費の低下を原因として前年同期からほぼ横ばいでした。燃油費ヘッジの影響を考慮した場合、AMRが第4四半期に支払ったジェット燃料の料金はガロンあたり2.17米ドルで、前年同期のガロンあたり2.60米ドルから16.4%低下しました。この結果、第4四半期に支払った燃油費は前年同期の価格が適用された場合と比較して2億8,700万米ドル減少しました。
燃油費を除く第4四半期の主要路線単位コストは、輸送能力削減、年金費用の拡大、材料及び補修費の拡大、定時運行発着イニシアティブへの投資により、前年同期比で8.3%増加しました。
貸借対照表のアップデート
第4四半期末時点でのAMRの現金および短期投資残高は、制限付き残高の4億6,000万米ドルを含む約49億米ドルでした。これに対し、前年同期末の現金および短期投資残高は、制限付き残高の4億5,900万米ドルを含む36億米ドルでした。2009年第3四半期と第4四半期には約50億米ドルの金融取引を完了し、流動性強化、ボーイング737-800型機新規購入、既存負債の満期に伴う再融資へ利用しました。
長期負債、設備リース債務、空港施設免税債の元本、航空機オペレーティングリース債務の現在価値を合計した額であるAMRの総負債額は、161億米ドルとなり、これに対し前年同期末時点では151億米ドルでした。
総負債額から非制限付き現金と短期投資を差し引いたAMRの純負債は、2009年第4四半期末時点において117億米ドルとなり、これに対し前年同期末は120億米ドルでした。
2009年第4四半期のハイライト
- アメリカン航空は、『Global Traveler』誌の読者から4年連続で「Best Airline for Domestic First Class」賞を授与されました。年に1度実施されるこのGT Tested Awards プログラムは、25,000人以上のビジネス・レジャー旅行客を対象に調査を行い、2009年度最高のビジネス旅行サービスとラグジュアリー旅行サービスを選定しました。
- アメリカン航空はまた『Business Traveler』誌の読者により、2009年度の米国内旅行のリーダーとして選出されました。アメリカン航空は同誌の2009 Best in Business Travel Surveyにより、「Best Airline for First-Class Service in North America」と「Best Airline for North American Travel」を受賞しました。さらに、「Best North American Airline for International Travel」と「Best Inflight Services in North America」カテゴリーでも第2位に選ばれました。
- 11月にはメキシコと中南米をリードするメキシカーナ航空がワンワールド・アライアンスに加盟しました。メキシカーナ航空と子会社のMexicanaClickおよびMexicanaLinkは、アライアンス多岐にわたるサービスと便益を提供します。この3社の加盟により、ワンワールドのネットワークは、約150か国の約700の目的地にまで拡大します。2,250機におよぶ航空機が毎日8,000以上の便を運航することにより、年間の乗客数は3億2,500万人、売上高は1,000億米ドルに達します。
- 同じく11月、アメリカン航空の地域航空会社であるアメリカン・イーグルは、マイアミ国際空港(MIA)からサウスカロライナ州チャールストンとテネシー州ノックスビル、バハマ諸島のエリューセラ、トレジャー・ケイ、ガバナーズ・ハーバーへのノンストップジェット便を開始しました。さらに、ニューメキシコ州サンタフェからロサンゼルスへのデイリー・フライトのノンストップ便も開始しました。
- アメリカン航空のブランドは、パラマウント・ピクチャーズが製作した映画「マイレージ、マイライフ(Up in the Air)」の背景ともなりました。米国で2009年12月に劇場公開されたこの映画(日本では3月に公開予定)は、「ジュノ」でオスカー候補となったジェイソン・ライトマン監督によるドラマチック・コメディで、オスカー賞俳優であるジョージ・クルーニーが主演しています。この映画の制作にあたっては、アメリカン航空とその従業員も主要な役割を演じました。アメリカン航空はこの映画への出資は行っていません。「マイレージ、マイライフ」との提携では、アメリカン航空は空港、ターミナル、ブランド資材の利用を提供し、このプロジェクトに現実感をもたらしました。
ガイダンス
主要路線および連結ベースの輸送能力
AMR は、2010年を通じた主要路線の輸送能力が前年度比で0.9%増加し、そのうち米国内での輸送能力は0.5%の減少、国際線は3.2%の増加になると予想しています。2010年度通期の連結ベースの輸送能力は前年度比1.3%の増加となる見込みです。
AMRの2010年度の輸送能力には、2009年度にH1N1ウィルスのためキャンセルされた便の再開、2009年度から延期されたシカゴ‐北京便の運航開始が含まれます。
AMR は、2010年第1四半期の主要路線の輸送能力が前年同期比2.8%の減少となり、そのうち米国内では1.7%の減少、国際線では4.5%の減少になると予想しています。連結ベースでは前年同期比2.6%の減少と予想しています。
燃油費とヘッジ
ジェット燃料の価格は最近になって上昇し、不安定な状態が続いていますが、1月8日現在の先物カーブに基づきAMRは2010年第1四半期の平均システム価格をガロンあたり2.36米ドル、2010年通期では2.42米ドルとして計画しています。
AMRは、2010年第1四半期に消費が予想される燃料のうち、30%をガロンあたり平均2.55米ドルのジェット燃油費(原油価格相当額ではバレルあたり97米ドル)にてキャップし、27%については平均最低基準価格をガロンあたり平均1.84米ドルのジェット燃油費(原油価格相当額ではバレルあたり67米ドル)に設定しています。また、2010年度通期で消費が予想される燃料のうち、24%をガロンあたり平均2.48米ドルのジェット燃油費(原油価格相当額ではバレルあたり93米ドル)にてキャップし、22%については平均最低基準価格をガロンあたり平均1.80米ドルのジェット燃油費(原油価格相当額ではバレルあたり65米ドル)に設定しています。
1月8日現在の2010年度原油平均先物価格は、バレルあたり85米ドル以上となっています。第1四半期に消費が予想されるジェット燃料は、連結ベースで6億6,200万ガロンです。
主要路線および連結単位原価(特別項目を除く)
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2010年第1四半期 (推定) と2009年第1四半期の比較 増/(減) |
2010年度通期(推定)と2009年度通期の比較 増/(減) |
主要路線 燃油費を除く |
9.6% 5.1% |
5.9% 1.4% |
連結 燃油費を除く |
9.4% 4.5% |
5.9% 1.1% |
連結ベースの座席あたりコストは、燃油費を除き、2010年に1.1%増加が予想されていますが、すべて売上高拡大に伴い予想される費用(たとえば予約費用や手数料)、2009年と2010年に納機が予定されているボーイング737-800型機などの機体に関連する資金調達費用です。ただし、737-800型機は入れ換えの対象となるMD-80型機と比較して座席マイルあたりの燃料効率が35%改善されており、2010年の主要路線の燃料効率は前年度比で2%以上改善される見込みです。