2011年7月22日
AMRコーポレーション、ボーイング社とエアバス社への過去最大規模の機材発注を発表
アメリカン航空は機材入れ替えと刷新のため460機の単通路機を発注
アメリカン航空は約5年以内に米国航空業界で最新かつ最も燃料効率に優れた機材群の構築を計画
2025年までにさらに465機を追加発注可能なオプションも含む
アメリカン航空はエアバスA320neo型機ファミリーを受領する米国初の航空会社となり、ボーイング社が提供を予定する新ボーイング737型機ファミリーの発注を確約する世界初の航空会社に
アメリカン航空の親会社であるAMR コーポレーションは、エアバス社およびボーイング社との間で画期的な合意に達し、アメリカン航空が保有する全単通路機材を5年間で新型機に刷新し、次の10年に向けた機材計画を強化することを発表しました。新型機材の導入によってアメリカン航空は運航・燃料コストを削減し、お客様に最新の設備を提供すると同時に、財務上の柔軟性を最大化します。
この新しい合意の下、アメリカン航空は2013年から2022年にかけて、ボーイング737型機とエアバスA320型機ファミリーから単通路機を合わせて460機を取得する計画で、航空業界で過去最大規模の大量発注となります。また合意には、アメリカン航空が米国でネットワークを持つ航空会社として初めて、燃費効率をさらに高めた「次世代型」単通路機の納入を2017年から受けることも盛り込まれています。
これらの新型機材納入によって、アメリカン航空は5年後には米国で最も機齢が若く、燃費効率の高い機材を保有する航空会社となる道筋が開くことになります。
アメリカン航空は、エアバス社とボーイング社からリース契約の形で約130億米ドル相当の資金供与の確約を得ており、財務上の柔軟性を最大限に確保し、リスクを低減しています。この新たに確保された資金によって初回納入予定の230機分がカバーされます。
AMRコーポレーションおよびアメリカン航空 会長兼最高経営責任者(CEO)のジェラルド・アーピィー(Gerard Arpey)は、今回の発注は、アメリカン航空にとって将来に向けた強固な基盤を築くための戦略上重要なステップとなると述べました。
アーピィーはまた、次のように述べています。「私たちはこれまで長年にわたり、戦略的パートナーや金融機関、サプライヤー、投資家など、すべてのステークホルダーに対する責務を果たしてきた実績があります。そして、この実績こそが、今日の厳しい環境を乗り切り、当社を長期的な成長軌道へと導く力となるのです。ボーイング社、エアバス社とも力を合わせて、長期的な成長を目指して取り組めることを楽しみにしています。本発表は、当社の将来に対する重要なマイルストーン達成の道筋をつけるものであり、確実な資金調達の下、当社の単通路機材の更新を可能にするものです。これは、二つの大手航空機メーカーから提示された、またとないチャンスです。当社の積極的で意欲的な機材計画のもと、ボーイング社とエアバス社のいずれもが当社のニーズを満たすべく味方になっていただいたことを幸運に思います。この発表により、今後5年間で当社の保有機は米航空大手で最も新しく、燃料効率に優れたものになるでしょう。新型機材により、燃費と運航コストを大きく削減し、財務の柔軟性を強化できます。さらに、当社のネットワークとパートナーシップの力、そして皆様のご尽力により、当社はさらに競争力を高めることができるでしょう。」
AMRコーポレーションおよびアメリカン航空 社長のトム・ホートン(Tom Horton)は次のように述べています。「当社の近年の取り組みにより、ほぼすべての事業において変革が進みました。当社は流動性を増強し、ネットワークおよびアライアンス関係の強化により、ベストパートナーを得て世界の重要な市場での事業展開に取り組み、業界でも最高レベルのテクノロジーを駆使してプロダクトとサービスを拡充し、お客様サービスの向上に取り組みました。本発表によりこの変革はさらにスピードを増し、株主、お客様、そして従業員に大きなメリットをもたらすでしょう。」
ボーイング社との今回の合意により、アメリカン航空は737型機ファミリーから新たに200機を購入する計画で、さらに100機の737型機ファミリーの追加発注オプションを取得します。アメリカン航空は新規納入分について、737-700型機、737-800型機、737-900ER型機をはじめとする737型機ファミリーの派生型に変更することができます。
ボーイング社との合意のもと、737NG(次世代)型機ファミリーの現行モデル100機の納入が、2013年より開始されます(2011年7月1日にオプション権が行使された3機の737-800型機を含む)。また、現行モデルより大幅に燃料効率を高めた新型エンジンを搭載した737NG型機の改良モデル100機も発注する予定です。ボーイング社による、新モデル開発プログラムの承認待ちの段階ではありますが、アメリカン航空は、経済性と運航効率にはるかに優れた新しい737型機ファミリーを最初に契約する航空会社となります。新モデルに搭載されるエンジンはCFM International製LEAP-Xとなる予定です。
アメリカン航空が先ごろ受領したボーイング737-800型機は、座席数160席で、ボーイング・スカイ・インテリアを初めて採用した機内は、ボーイング787ドリームライナーと同様の降下式大型荷物棚、モダンで広々とした空間、可変式LED室内照明などを備えています。
アメリカン航空はまたエアバスA320型機ファミリーから合計260機のエアバス社製機材を購入し、さらに365機のオプションと購入権を取得します。アメリカン航空はエアバスA320型機ファミリー内で、A319型機とA321型機を含めてモデルを柔軟に選択することができます。
アメリカン航空は現行のエアバスA320型機ファミリー130機の受領を2013年から開始します。2017年からは、次世代エンジンテクノロジーを搭載したA320neo(New Engine Option)型機ファミリー130機の納入も始まります。新型A320neo型機は現行モデルに比べて燃費効率が15%改善されています。アメリカン航空は他の米国の航空会社に先んじてこの新型機材を配備することになります。
エアバスA320型ファミリーは、より大型の頭上手荷物収納棚や、より優れた静音性、アンビエント照明のオプションなどを特長とする機内インテリアを備えています。
将来に備えたコスト削減、簡素化、流動性向上
アメリカン航空の従来の機材をボーイング737型機とエアバスA320型機ファミリーに入れ替えることは、大幅なコスト削減の機会となります。ボーイング737型機とエアバスA320型機ファミリーの有効座席マイル当たりの燃料コストは、既存のMD80型機と比べた場合には35%、ボーイング757型機および767-200型機に対してはそれぞれ12%、15%削減されています。
ボーイング社およびエアバス社との契約を通じてアメリカン航空の機材統一化がさらに進み、保有する機材はMD-80型機、ボーイング737-800型機、757型機、767-200型機の4タイプから2タイプ(ファミリー内での共通化メリットに優れたボーイング737型機とエアバスA320型機)に集約されます。
2社を合わせた2025年までのオプションと購入権は計465機分に達し、12年間で最大925機を調達することが可能なため、アメリカン航空は適正な経済および財務状況の下で機材入れ替えを柔軟に行えると共に、成長の機会を追求することができます。
本発表に加え、アメリカン航空ではお客様の快適性を高めるため、さまざまなタイプと大きさの機材を全面的に更新する計画に取り組んでいます。
2009年と2010年には76機のボーイング737-800型機を受領しました。また、本発表とは別に、2011年から2013年にかけて54機のボーイング737-800型機を受領または受領予定です。さらに2012年から2013年にかけては、ワイドボディのボーイング777-300ER型機を8機受領する予定であり、777-300ER型機を発注した米国初の航空会社となります。ボーイング777-300ER型機は、数々の運航上のメリットやお客様へのメリットを備えており、アメリカン航空の近代化された機材群のフラッグシップモデルとなる予定です。
またアメリカン航空は最先端技術を搭載した42機のボーイング787 ドリームライナーの取得も予定しており、納入は2014年から開始され、また58機の787型機に対する追加発注オプションも取得しています。さらに2013年から2016年に納入が予定されている7機のワイドボディ777-200型機についても発注を確定しています。
アメリカン航空で機材と路線網の計画と戦略を担当する、最高商務責任者であるヴィラーズ・ヴァヒディ(Virasb Vahidi)は次のように述べています。「路線ネットワークはアメリカン航空のコアとなる商品でありお客様を行きたい所に運ぶ役割を担っていますが、機材はより優れた旅行体験、安全性、信頼性、および快適性を提供するうえで不可欠の要素です。この発表を通じて、他のどの航空会社よりも優れた、近代的な機材群によって今後数十年間にわたってお客様からの要望に応えられるものと確信しています」。
アメリカン航空の今回の契約についてはSkyWorks Capital, LLCが顧問を務めました。